Review

凡人は、変なヤツらにこそ憧れる

2014年3月16日

好きな本の一冊に、嵐山光三郎の『文人悪食(ぶんじんあくじき)』がある。文豪といわれた37人の作家の食生活が、作家自身の作品にどのような影響を及ぼしているかを膨大な時間をかけて取材〜調査し、著者嵐山氏の主観をバリバリ交えてまとめあげた力作だ。単行本の初版は1997年に出ているので少し古い本だが、今繰り返し読んでも目からウロコで新鮮。 続きを読む

永遠に謎の人物、タモリという人

2014年2月12日

お昼の顔として、今や知らぬ人はいない男の番組が終了する。唯一無二の芸能人、タモリ。テレビが普及し、芸能文化のタレントが全国的に知られるようになった昭和以降では、稀有な存在だと思う。別に芸能界を去るというわけではないだろうけれど、特集本が出ていたので読んでみた。 続きを読む

『永遠の0』で泣けなかったのは、感受性が鈍った証なのだろうか

2014年1月20日

ずいぶんと出遅れてしまったが、先週『永遠の0』をやっと観た。ただし、ベストセラーとなっている原作は未読である。こういう場合、どちらを先に読むか観るかで感じ方は大きく変わるのだろうけれども、そのあたりを差し引いての上で、つまり映画だけを観て思ったことを書いてみたい。まだ公開中なのでネタバレ無しです。 続きを読む

今年のお盆は、江戸の人たちと会話をしてきた

2013年8月16日

こんなに興奮する展覧会を観たのはしばらくぶりだった。お盆の始めの日(8月13日)、福島県立美術館で開催されている『若冲が来てくれました』という江戸絵画展に行ってきた。東日本大震災復興支援特別展という冠があるとおり、宮城・岩手・福島の各美術館を半年をかけて巡る展覧会となっている。仙台市と盛岡市での開催は終わってしまったので、最後である福島市に立ち寄った。 続きを読む

ズブ濡れで聴いた、日比谷野音90周年の夜

2013年8月1日

日比谷野音90周年記念コンサート

野音といえば日比谷。その日比谷野外音楽堂が今年開設90周年を迎えた。記念イベント目白押しらしいが、渡辺貞夫と山下洋輔のそれぞれのグループがジョイントするコンサートは、ジャズファンとして逃せなかったので27日に行ってきた。 続きを読む