感情論で生まれる幸せはあるのでしょうか

2013年8月8日

空気

「歴史」というのは、基本的には事実の羅列です。それをあれこれと意味づけすることを「歴史解釈」といいます。歴史学者だろうが床屋談義だろうが、「歴史解釈」は自由にやっていい。そして、「なるほどそういう考え方もできるのか」という解釈に教えられることはあっても、事実の記録自体は決して変わらないはずです。

と、ここまでは一般論です。でも、そうは問屋が卸さないのが世界というもの。戦勝者の「歴史解釈」が「真の事実」を覆い隠してしまうからです。現在の世界が認識する「歴史」とは、戦勝者の「歴史」に他なりません。

今、韓国によるアメリカ本土への慰安婦像設置がおこなわれています。これは今後も相当数増やしていく予定らしいです。日本に対する歴史問題の中で最も激しいバッシングである「従軍慰安婦の強制連行」という主張について、韓国は記録や証拠を出すことができていません。当事者といわれる方たちの「証言」のみを拠り所にするというだけでは、客観的に事実としての「歴史」を証明することができないのではないでしょうか。あえていえば、日本側からは反論できる「記録」が何点も証明として出されています。これを「捏造」といわれると返す言葉もありませんが。

戦勝国であれば、彼らが主張する「歴史」にも理はあるでしょう。しかし、韓国がはたして戦勝国なのかというのは疑問です。そもそも第二次世界大戦当時、韓国という国自体が存在していませんでした。朝鮮半島全体は大韓帝国という名称に変えていたにせよ、実態は李氏朝鮮の国だった。日本ではその朝鮮を「併合」していたといい、そして現在の韓国と北朝鮮は、日本に無理矢理「植民地」にされていたといいます。その互いの見方は相反するものであるとしても、当時は朝鮮が「日本として大戦に参加していた」というのが連合国側の認識だったのではないでしょうか。

「実は嫌だったのだが仕方がなく」かもしれませんが、あくまでも事実です。であれば、戦勝国ではなく敗戦国の一部であったとみるのが正しいでしょう。連合国側も、自分たちが日本から朝鮮(韓国)を開放してあげた、などとは思っていないはずです。日本が敗れ降伏したために、必然的に連合国に統治権が移っただけでしょう。そうでなければ、朝鮮半島が現在のように分断されずに、日本と同じようにひとつの朝鮮国として成り立っているはずなのです。

結局、戦勝国でもなんでもなかった韓国のいう「歴史」は「歴史解釈」のひとつであり、これを世界中に「真実の歴史だ」と吹聴しているのも愚かな話だとは思います。しかし一方で、日本の戦後の自虐史観という歴史認識も、連合国(ほぼアメリカ)によって、特に教育とマスメディアによって植えつけられた「歴史解釈」によるものなので、とても笑えたものではありません。人のふり見て我がふりを直さなければならないのです。どちらも敗戦国である双方が戦勝国へのアピール競争をしたところで、この話は水掛け論にしか終始しません。

 

当面、日本政府のなすべきことは双方の感情論をコントロールするようなことではなくて、在米邦人の安全やいわれなき迫害がある場合にどう守っていくかということに全力を注ぐことです。ロビー戦争(人・物・金)では完敗しています、というかお話にならない状況なのだと思います。まず、これに真っ向から勝負できるような体制を整えることが重要です。この「慰安婦」という問題について、懇切丁寧に説明して理解してもらうなどという亀の歩みのような戦略では、アメリカ中にあの醜い(ビジュアル的にも)像が乱立し、日本人のアイデンテティが貶められていくことになってしまいます。

先日、一家言ある方たちと居酒屋談義をした際には、「それが嫌ならば、もう一度戦争をして戦勝国側になるしかない」ということがひとつの意見としてありました。ガラガラポンにするということです。最終的に勝てる保証はないんですけどね。極論ですが正論かもしれません。しかし、第二次大戦の終結以来ひとりの戦死者も出していない現在の平和な日本で、多大な犠牲を払ってでもそれを望むかといわれれば、賛成する人はほとんどいないのではないでしょうか。

日本人はよく我慢強いといわれますが、その我慢を重ねて重ねて遂に沸点を超えてしまうと「狂」を発する民族性もあります。それが多数を超えたときに何が起こるかわからない、そんなところに怖さがあります。原発問題のように国の施策がグズグズであっても、デモによって政府が転覆するわけでもない現状を見ていると、国内問題ではストレスがたまりつつもなあなあに済ませられるのかもしれません。しかし、外敵からのいわれなき攻撃には我慢の沸点も意外に低いような気もしています。明治維新がそうだったじゃないですか。

※今回は堅い話なので、ですます調で書いてみました。

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